雅子皇后の十二単と七宝焼き作品・純銀菊文有線の帯留

一昨日の10月22日(祝)は、令和の即位の礼が行われ、
十二単や平安絵巻が大好きな私は、もう朝からTVに釘づけ

30年前の平成の時も同じく見てたけど、
その時はまだネットどころかPCも家には無く、TVだけが頼りだった。

今回は、PCであれこれ調べながら、
前回とどう違うか、装束は? 設えは?など、しっかりと比べてたわ


私の一番の注目は、やはり正殿の儀の時の装束、特に雅子皇后の十二単

美智子皇后の時と、唐衣表着萌黄色がちょうど逆転した配色になってて、
奇しくも同じ年齢(50代半ば)での着用なんだけど、
こちらの方が、若々しくみえるわね。
(美智子皇后の即位の礼の時の十二単や男性の束帯については、こちらの記事参照)

ブログ 10月22日その2



このほか、
他の皇族の方の十二単で、紀子さまのだけは新調したとか、
退出時、皇后に続く女官長の唐衣が、唯一赤地で文様くっきりして、皇族より目立ったとか、
高御座の御開帳の時、向かって左側のタッセルの位置が高くて非対称だったとか、
庭に設えられた「万歳旗」の「万歳」の文字が、安倍総理の書かれた文字を刺繍してて、
その旗の1つが風に煽られて途中で落ちたとか、
参列した夫人方の中で、安倍昭恵夫人の白の膝丈のワンピースはどうよとか、、、
(昼間の正礼装はロング丈が正式だし、皇族の装束に対して着物にしてほしかったわ
まだまだ突っ込みたいところはいっぱいあるのだけど、
この辺でやめておくわね。



さて、話はまったく変わって、今月の七宝焼き体験のお話

先日、あま市の七宝焼きアートヴィレッジ作ってきたのは「純銀菊文有線の帯留

こう書くと、何か難しいもののように聞こえるけど、
台座の素材が今回は純銀で、絵柄が菊文様
有線は絵柄に銀線を立てて輪郭線としたもの植銀ともいう)

ちなみに、普段体験教室で作ってる七宝焼きは無線(銀線がない)

でも、一般に七宝焼きというと、有線の方が圧倒的に多いのではないかな


植銀作業は非常に時間が掛かるので、2時間の体験教室ではとても完成せず、
それ故仕方なく無線に限られてたの。

昔は、倍の時間をかけた職人体験教室というのがあって、そこで植銀の体験が出来たけど、
現在は開かれてないわ。(植銀に参加した時の記事がこちらの後半部分)


それが今回、時間短縮のため、先生があらかじめ植銀までしてくださって、
それに自由に配色して釉薬を差し(施釉)完成させるという講座を開いてくれたわけ。

ただ、先に記した職人体験教室は、初心者向けに大きくてやりやすい絵だったけど、
今回のは3.5㎝の銀台の中に細かく仕切られた極細もの。

老眼鏡掛けて、手が震えないようするのに、必死だったわよ


その制作過程

ブログ 10月20日その1

ブログ 10月20日その2

この後は、先生が研磨して仕上げて下さって、完成したのがこちら

ブログ 10月20日その3

もう少し赤紫というか小豆色に近い色で作りたかったのだけど、
七宝焼きアートヴィレッジの体験教室では、色が限られてて赤紫の釉薬ないのよね、残念

外回りの紫を中の方までぼかして、菊模様をくっきりさせるつもりだったのに、あらら~ 
まぁ、これはこれで悪くはないけどねぇ。


これ、配色が全くの自由というと、選択の範囲が広すぎて、ほんと迷う。

今回、私は割とシンプルスッキリな色合いにしたけど、皆さんならどんな配色にする

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Comments 6

もっこうばら

私も、目が離せず見てしまいました。
青々さんは、なおさらですよね。
人生において二度見られるというのは、なかなかないことでしょうね。

上品な色合いで優しい感じがします。
どんな帯に合うのかなあ。
銀台が細かくて、本当に緊張で手が震えてしまいそうです。
一度目の焼き上がりの色もいいなあと思いました。

青々
青々

To もっこうばらさん

確かに、2度も見れた訳だけど、
天皇・皇后と同世代だから、今回のような生前退位がまたあったら、
もしかして、もう一度見れられかもよ。
その時は、誰が天皇に収まってるか分からないわね。

私も一度目焼き上がった時、水色も悪くないな~と思った。
ただ、紫の着物に合わせるのが前提だったのと、
ブルー系の有線七宝の帯留既に持ってるので、そこにピンクを重ねて藤色にしたの。

  • 2019-10-25 (Fri) 04:32
  • REPLY
日向人

時代絵巻さながらの式典を私もしばし見てました。
着衣の詳しい事は分からないので重たかろうな~くらいしか
七宝焼きもただ作るだけでなく利用されているから素晴らしい!!
この大きさに細工するって細々しくて私にはできそうに無いな!

  • 2019-10-25 (Fri) 13:04
  • REPLY
けい

こんばんは

十二単を着て思いかつらをつけて、30分以上身動きしない皇族の方々はさぞかしお疲れのことでしょうと思いながら見ていました。

安倍昭恵夫人の白の膝丈のワンピースには、どうして着物を着ないのかと思いましたよ~。
それと小池都知事のトンボや昆虫模様の上着にも?でした(笑)

その昔、最初の会社を退職した時に記念品としていただいた、グリーンの七宝のブローチを思い出しました。
あのブローチ、どこへしまったかしら?(;'∀')

青々
青々

To 日向人さん

十二単は確か15~20㎏ぐらいだったかと。
私、昔一度着たことがあって、重さも確かに凄いけど、
長袴のため、蹴るようにして思い切って足を出さないと、歩けなかった(笑)
皇族よりも、あの姿で屈んで裾とか整える女官が凄いなぁって思ったわ。

七宝焼き、帯留もペンダントも、実際使ってるのは半分にも満たないよ~
今回のは季節ないからいいけど、
その季節ものは、手持ちの着物には全然合わなかったということが多いわ。

  • 2019-10-27 (Sun) 02:12
  • REPLY
青々
青々

To けいさん

ほんと、皇族の方々30分身動き全くされず、さすが~って思った(笑)
ただ、昔一度十二単を着た時、腕も脇も何枚も重ね着してるために、
あれ以上腕を上げるのも無理なら下げるのも無理だったのを覚える。

安倍昭恵夫人、夜の饗宴の儀は淡いピンクの訪問着を着てたけど、
紋も重ね衿もなしで、第1礼装なら色留を~とこちらも批判受けてたわね。
小池都知事のトンボ柄、私も思った!

七宝焼きの帯留探してあげてね~
私も着付の卒業記念の七宝の帯留、20年経ってようやく初めて先日使ったわ(笑)

  • 2019-10-27 (Sun) 02:52
  • REPLY