七宝焼き体験・夕焼けのペンダント

9月も半ばを過ぎたにもかかわらず、毎日全国どこかで未だに猛暑日を記録し、
我が名古屋も、15・16日と35℃を越えた。

名古屋での観測史上最も遅い猛暑日の記録を更新

朝夕は少しは涼しくなったと思ってたら、熱帯夜もぶり返してる。

陽が傾いてきて、鉄筋マンションのベランダは元より、内側の壁もサンサンと陽を浴びて、
日没後も輻射熱が容赦なく、エアコンの24時間稼働がまだ続いてるわ。


さて、その35℃を越えた日の、マンションベランダからの夕焼け🌇

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ただねぇ、日没後30分経ってもベランダはまだ32℃あり、
「夕焼けが綺麗~」ってしみじみ眺めていられる状態ではなかったわ💦



久々に参加した七宝焼きの体験教室(あま市七宝焼きアートヴィレッジ)の9月の作品は、
秋らしく、夕焼けを背景にした「ススキのペンダント」

見本がこちら(HPよりお借りしました)👇

七宝焼き ススキのペンダント

HPには、
「秋らしいススキをイメージした七宝焼を作ります。
サイズは縦6.5センチ、横5センチのひし形です。
銀張や植線もしますので、作りごたえがあります。」
との説明がされてた。

「銀張」とは、背景の横筋状に入ってる、銀箔を細長く切って張ったもの
「植線」は、今回は黒の針金をススキの形に作って、表面(釉薬の上)に置いたもの


7月8月の七宝焼き体験教室は、津島の教室もアートヴィレッジも、
過去作品のアンコールだったり初体験向きのシンプルなものだったので、参加を見送ってて、
今回3ヶ月ぶりの参加となったわ。


私の性格からして、「作りごたえがある」となれば、いそいそと出かけるのだけど、
問題は、この「銀張」でも「植線」でもなく、夕焼けの「オレンジ色


七宝焼きの釉薬には、焼いた後透け感のある透明タイプと、透けない不透明タイプ、
その中間の半透明タイプがあり、
「オレンジ色」の釉薬は、不透明タイプはあるけど、透明タイプが今もってないそうな。

それ故、夕焼けや紅葉のオレンジ色を描くには、
黄色と桃色(濃ピンク)の釉薬を重ねることになる。
(釉薬は細かいガラスの粉なので、普通の絵の具のように溶けて混ざらない)


昔、初めて紅葉の山を描いた時、重ね加減が分からず、桃色が濃すぎてピンク山となり、
(その作品はこちら
それ以来、苦手意識を持っちゃって、避けてたのよ。。。
(先生も、私のこの12年前の失敗作品を今でも覚えてみえるの)


むしろ、土台の銅板の色をそのまま使えれれば、その方がオレンジっぽい色になると思うけど、
景色ものは、他の色も綺麗に出すために、銅板の上にまず白塗りしちゃうので、
銅の色見えなくなっちゃうのよねぇ、、、皮肉だわ~


いっそ、見本と丸っと変えて、違う色の背景にしようかとも考えたけど、
「避けてては進歩がない」と自分に言い聞かせて、重ねのオレンジに再挑戦することにした。


制作工程

まずは、予め白塗りされた銅板に、好きなように銀箔をカットして貼り付け、一度焼く

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後から思うと、
最初に載せた夕焼け写真のような、横にたなびく雲のイメージにはなってたと思うけど、
もっと銀箔の太さ(縦の幅)や貼る間隔に強弱付けるべきだったなぁと。


次に、銀箔部分に、黄とゴールドの釉薬を盛り、
それ以外の部分に、桃・ピンク・紫・ルリの釉薬を盛って、再び焼く

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これが焼き上がった状態がこちら👇

DSC03132.jpg  DSC03131.jpg


さて、ここからが正念場

この黄色部分の上に、桃とピンクの釉薬を重ね置いて、オレンジ色がどう出るか、、、

「桃を載せ過ぎて失敗した」というトラウマから、桃少なめピンクを多用

黄色自体も少し残そうと、中央部には黄色を重ね盛り、
下部の紫部分には、薄墨と赤の釉薬を重ね、最上部にも赤を重ねた。
(赤の釉薬は、焼く前はピンクよりも白っぽい色をしてるので、見た目はご注意)

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この上に、黒の針金を切ってススキを描くのだけど、
皆さんご存じのように、素直な性格でない私、見本通り作る訳がない


今回の作品を作るにあたって、事前に「夕焼け」や「ススキ」の画像を検索しまくってて、
夕焼けのススキというと、黒シルエットではなく、穂先が白銀に光るんだよねぇ

で、秋物としてススキは捨てがたかったけど、
検索した画像に、夕日に映える木🌳のシルエットが有り、そちらに変えてみた。

もう一つ、クラシックな自転車のシルエットもいいかもと思ったけど、
そちらは先生に却下されたわ。

今回用意された黒の針金が、髪の毛並みの細いもので、与えられた長さは20㎝程
木の枝を表現するには良かったものの、幹にはちょ~っと細すぎ、
シルエットとしては貧弱だったかなぁ


先生に、「今まで使った針金のように、もう少し太いのを想像してた」と言ったら、
「この物価高では予算が合いません」と。 シビアだったわぁ~


その針金の木を置いたものがこちら👇 木の大きさは 約3.5㎝×2.5㎝

静電気防止のピンセットで摘まみながら、黙々と格闘

この状態で最終の焼きとなったわ

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焼き上がった完成品がこちら👇

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木の左下部分に、何で赤のような濃い桃色のシミ(斑点)が出てんの なんじゃこりゃ

でも、一番心配したオレンジ部分は、一様オレンジ色してた。
ただ、ちょ~っとオレンジが薄めで、夕焼けとしてはどうかなぁ
オレンジ部分の上の方はもう少し濃く出てほしかったよ~
桃控えめでピンクを重ねたせいね。

まぁ、参考にした画像の1つにこんなの👇があったし、
ペンダントとしての使い勝手としては、これはこれで悪くないかも


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Comments 4

日向人

こんにちは。
美しい夕焼けここでは見る事ないかもね。
名古屋程ではないけど毎日32℃でエアコンの24時間はまだ続いてる。

なるほどね~前回のと比較すると上達してるオレンジ色が綺麗に出てるわ!
木の感じもオールシーズン使えて良さそう。

  • 2023-09-19 (Tue) 15:19
  • REPLY
*けい*

こんばんは

いつまでも暑いですね。こちら只今雷雨です。
まさに、作品の様な夕焼けですね。
オレンジ色を出すのは難しいんですね。
ススキでなくて木を選ぶのが青々さんらしいです。
参考にした画像と同じ雰囲気に仕上がりましたね。

青々
青々

To 日向人さん

引っ越された今の場所は西側の視界が今一つなのかな?
それと、日向より何か暑そう。
昨年までだと、よくエアコン点けずに過ごせるなぁって思うこと度々あったもの。
お互い、電気代は気になるけど、もうしばらくエアコン頼って我慢だねぇ。

ススキの背景なら和っぽく茜色の夕焼けにしたいけど、
黄色と桃色の重ねではピンク味が勝って茜色は出来そうもなかったから、
木に変えちゃった。
おっしゃる通り、木なら季節問わず使えるものね~

  • 2023-09-19 (Tue) 22:25
  • REPLY
青々
青々

To *けい*さん

あら~ そちら雷雨なんだ。
こちら、昨日がそうで、1日通して目まぐるしい天気だったわ
我が家も彼岸花の芽出てきたけど、残暑はまだ続きそう。

なんでオレンジの透明タイプ釉薬がないのかは疑問、困ったもんだぁ
本当は、和っぽく茜色背景のススキ描いてみたかったけど、
赤の釉薬はちょっとどす黒くて、オレンジ以上に配合難しくて諦めた。
木の模様なら年中使え、実用性優先しちゃったわ(笑)

  • 2023-09-19 (Tue) 22:45
  • REPLY