木目込み・真多呂人形作品展

季節は春で、芸術
の秋ではないけれど、
たまたま、いろいろな作品展を見に行く機会があって、
この1,2か月の間に、前記事にあげた押し花をはじめ、
水彩画シャドーボックス日本刺繍木目込みの真多呂人形と見に。


ただ、どれもプロの作品ではなく素人の作品展、
つまりは、習い事のインストラクターや生徒の制作発表会だけど、
どれもなかなかの力作が展示されてたわ。


どれもご紹介したいものばかりだったけど、
作品の展示となると、写真撮影
が許されてないところが多くてねぇ。

その中で木目込み人形展は、撮影の許可頂けたので、ピックアップ


前記事の押し花展を名古屋市博物館に見に行ったとき、
お隣のギャラリー展示室で開催されてたもの。



そもそも、木目込み人形とは何ぞや
という方のために、Wikipediaより転載、

木目込人形(きめこみにんぎょう)は、木製の人形の一種。

桐塑または木で作られた人形に、衣服の皺や模様の形に本体に筋彫りを入れ、
筋彫りに目打ちなどで布の端を押し込んで衣装を着ているように仕立てた人形。

この、筋彫りに布の端を押し込む動作を「木目込む(決め込む)」ということから、
木目込人形と呼ばれるようになったそうな。


今から約270年前、京都の上賀茂神社に仕える雑掌・高橋忠重が、
木切れに布を木目込んで人形を作ったのが始まりとされ、
それが江戸に伝わって普及改善され、現代に至るみたいね。


江戸木目込み人形の作家・作風はいろいろあるけど、
代表的ともいえるのが「真多呂人形」で、全国にその教室もあるそう。

正式には「上賀茂流真多呂人形」といい、その筆頭が金林真多呂さん(現在2代目)



私は正直言って、真多呂より木村一秀さんの顔の方が好きで、
私が大人になってから購入した木目込みの親王飾りは、一秀なのよね
(そのひな人形はこちら



ではでは、60数点展示されてた中から、
木目込み方・全体のバランス・生地の選び方など、綺麗と思えた20点ほどを。


まずは、最高作品




平安時代の衣装ものを続けてご紹介

この色の襲ね(かさね)渋くていいわぁ









歌舞伎・能・狂言を題材としたもの




桃の節句
と端午の節句
 
「木目込み人形」というと、一番目にするのが雛人形では





この雛人形を題材にちょっと変わった嗜好のもの
人形が人形
を持ってる





現代版市松人形
 髪の毛がおかっぱでなくて、カールしてるよ~


その右下
の奈良・飛鳥時代の衣裳の人形見て、つい
”あかねさす~紫野行き標野(しめの)行き~野守りは見ずや君が袖振る”
って口ずさんだら、
この人形の題名は、「額田王」だった。。。そのものじゃん






私としては仕事柄、着物の衿のバランスや着物の柄の出方に目が行ってねぇ、
ついつい、突っ込みたくて独り言が増えてたわ


昔は、木目込み作れたらなぁって思ったこともあったけど、
今は、出来上がったの買う方でいいかな。

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Comments 12

植木屋ばる

No title

日本人形の素晴らしさというのは、着物の1枚1枚や小道具にも手を抜かないというか、おそらく見えないところにまで気を配ってるところなんでしょうね~。
お顔も上品だし、後世にも残していかなきゃならないもののひとつですね。
現代風の子供の人形も 可愛らしいですね~(^^)

でも実は、昔(今もだけど)、いわゆる「人形」が怖くてね~。ぬいぐるみのような、もこもこのは大好きなんだけど、人の形をしたものって、今でも そばにはあんまり置きたくないの。
幼い頃、人形にまつわる恐怖の体験が…(笑)

阿維

No title

こんばんは!

どの作品も素晴らしいですね。
人形を見て「茜さす~~・・」と口ずさむなんて凄い
額田王は美人であったとか・・・大海人王子
(天武天皇)の奥さんから
兄の天智天皇の側室にあの時代の男女関係は
どうなっているの??ですよね。
歌人として有名な方ですね。
仕事柄の厳しい眼差しがつい~~出て
しまいましたね。

dicila

No title

私などは、木目込み人形って、あまり見る機会がなく、このようないろいろな種類があったのだと思いながら拝見しました。
着物の柄のひとりつっこみ、聞きたいなぁ(笑)

*けい*

No title

おはようございます
木目込み人形、亡き義母も作ったことがありました
私は門外漢ですが、丁寧に作られてますね~ナイス
市松人形は好きですが、現代市松人形は好みじゃないですね
やはり着物に関してはツッコミたくなっちゃいますか(笑)

青々

No title

> 植木屋ばるさま
人形にまつわる幼児体験ってのが、すっごく気になるけど!(笑)
私も瞳がはっきりしてるというか笑ってない人形を飾っておくのは苦手
仮面も同じくで、何か監視されてるようで不気味に思えちゃって。
木目込みの世界も伝統工芸士がいて、やはり後世に残したいものの1つで、
新しい試みもいろいろされてるみたいだわ。

青々

No title

> 阿維さま
さすが歴女! そこに注目されたわね(笑)
あの時代、女性が道具扱いだった戦国時代とは違って、
結構女性も活躍してたというか自立してたように思うのだけど、
額田王はどうだったのかしらね?
私、天武天皇の奥さんであり天智天皇の娘である持統天皇とのライバル心みたいなものが、気になる~(笑)
ナイス!ありがとう

青々

No title

> dicilaさま
木目込みというと、一般に見かけるのは大抵お雛さまぐらいで、
あとは、手毬や干支の置物ぐらいだものね。
木目込みを習い始める人の大半は、お雛さまを自作でがきっかけみたい。
突込みねぇ、、、衿幅が狭過ぎ!とか、上前より下前の方が柄が派手ってどうよ?とか、十二単衣着て手首丸出しはない!とか~ははは。

青々

No title

> *けい*さま
木目込み、お義母さま作られてましたか。
私も市松人形は昔ながらのがいいなぁ。 これは抱き人形の顔って感じかな
もっとも、木目込みよりも、衣装着の市松人形の方が好みだけど(笑)
着物はついねぇ。
人が着てる着物はあまり突っ込まないというかじっと見ないのだけど、
人形となると、どこまで着物のこと知ってて作ってるのかなぁ?って(笑)
日本刺繍展を見に行ったとき、着付教室の知人は「刺繍は凄いのに
刺した着物の生地悪くて勿体無い!」って。
素直にその作品を見れない私たちです(笑) ナイス!ありがとう

Jyuri-

No title

ハーイ

まあ!どれもステキですねーどうやって作ってるのかねーナイス☆ですー

市松人形ほんと可愛いねー巻き巻き髪が新鮮です
これなら部屋に飾ってても怖くないね!おかっぱの市松人形はちょっと怖いからねハハー(@_@。

samansa

No title

木目込み人形、初めて知りました~(^_^)

ホントにお着物を着てるみたいですね~。


リコメにお返事漏れです~(>_<)

今年度、無事に2年生に持ち上がれました♪
12月の沖縄修学旅行がめちゃ楽しみです(^_^)

クラスの子たちもおりこうさんばかりで、楽しい毎日です。

青々

No title

> Jyuri-さま
木目込みは、桐の木粉に糊を混ぜた粘土(桐塑)で土台を作って
その上に布地を貼って作られ、整形や布の選び方で個性が出るみたい。
おかっぱの市松人形って、目が笑ってないから怖いのよね。
私も、夜一人でいる部屋にあれが有ったら、
衣装の綺麗さより不気味さが先立って居られない~(笑)
ナイス!ありがとう

青々

No title

> samansaさま
木目込み人形、ご存じでなかった?
一般によく見る木目込みは衣装がもっと抽象的で、
ここまでリアルでないのが多いかも。
リコメ追記ありがとう!
やっぱり2年生だったのね。そっか今度は修学旅行があるんだ!
沖縄いいなぁ。その記事、今からすっごく楽しみよ♪