雪の白川郷・合掌造り


前記事の続きで、先週出掛けた飛騨高山・白川郷のお話を


高山の古い町並みを散策した後、ツアーバス
が向かったのは、
高山よりも更に一面雪
景色の白川郷。


白川郷は、もう云わずと知れた世界文化遺産の1つで、
五箇山とともに合掌造り集落として1995年12月に登録された。


庄川の上流に位置し、南北に約1500m・東西に約350m、南北に長い集落で、
この白川村の荻町集落には、葯60棟の合掌造りが集まってるとか。


以前は、この集落の中を走れたけど、

一昨年より遂に遺産保護のため、観光車両の侵入不可
になり、
庄川挟んで対岸のせせらぎ公園
に一律止めることになったの。


よって、そのせせらぎ公園から集落に入るには、
否応なく庄川に掛かる「であい橋」と名付けられた吊り橋を渡ることに。



この日(9日)は、先月の寒波時からの残りで、朝時点の積雪は35㎝、
駐車場や主な道は綺麗に除雪されてたのだけど、
私がここに着いたのは午後3時半過ぎ、どんどん積もってきてた。


後で調べたら、午後5時の時点で積雪64㎝、翌朝には84㎝に達したとか。

ちなみに、2月の白川郷の平均積雪量は120㎝を越すそう。
さすが豪雪地帯
今年がいかに雪が少ないかってことね。


話戻して、
そのつり橋を含めた雪景色の川岸の風景が、水墨画の世界でいやはや何とも


写真の右下クリックして、大きな画像でぜひ見てね




もう1つ、吊り橋際からの写真を、同じくパノラマ撮影で。




右側に写ってる合掌造りの集まりが、野外博物館「合掌造り民家園」と売店など。

この民家園には、萩町以外から移築した合掌造り(県重文)が公開されてるわ。


ここでのフリータイムが70分+悪天候
分15分

時間が限られてるから、合掌造りを見たいだけならここでも済むけど、
折角だから生の集落を見に


対岸の雪の木々、まさにホワイトツリーで綺麗だった~
 
(私の写真ではイマイチだけど)






さて、一番目的の雪の合掌造り


ここで、合掌造りについて少々うんちくを。


日本全国昔から茅葺屋根の建物は多いけど、
叉首構造の切妻造り屋根のは、この合掌造りだけだとか。

その合掌造りも、五箇山の集落のとは微妙に違うらしいわ。

白川郷のは、風向きを考えて、全棟妻が南北を向いてて、
出入口は横の平入(五箇山のは妻入りだそう)

家の周りの塀や囲いが一切ないのが特徴。


屋根の角度は45~60度、新しいのほど急斜面だそうよ。


1階が住まいで、2~5階層は夏場の養蚕に使用。
だから、屋根裏部屋でも明るいように障子窓なんですって。






珍しく、板戸が占めてあるお家があったわ。 余程でないと閉めないとか。




ここでは、お寺までが合掌造り

県指定の重要文化財である明善寺の庫裏と鐘楼
(鐘楼の後方に村の重要文化財である本堂・茅葺の入母屋造り)


江戸時代末建築、5階層の大きさを持ち、白川郷で一番大きい合掌造りだわ。







この庫裏をはじめ、中を見学できるところが3~4棟あったけど、
なにせ時間が限られてたので、今回はすべて見送って外観のみ。

まぁ、白川郷なら、雪道以外ならマイカーでいつでも来れるので、
またの機会にゆっくりと。



後は、村内の様子をささ~っとご紹介




針葉樹だと葉に水分が溜まって落ち、ここまでのつららが出来るのかしらね
でも、ちょっと凄すぎ・・・水掛けてわざと作ったのかな~







最後に、


の中の散策
だからと気合を入れて、
靴用のホッカカイロやレッグウォーマーまで用意していったのだけど、
この日の気温は0℃前後(普段もそうらしい)

私パンツ履かない主義だからスカートだったけど、
80デニールのストッキングの2枚重ねだけで、十分済んじゃった。


寒がりの母
なんて、セーターにカーディガン重ねたら、暑すぎて汗かいてたわ

寒さ対策は、取り越し苦労に終わったわ~



それともう一つ。

今回のバスツアー、約40名の参加だったんだけど、
なんと半分が外国人(たぶん中○人)
 こんな事初めて

で、へったくそな片言英語のおっさん
が、通訳として添乗してたわ。

今やどこに行っても見かけるお国の方だけど、
日本の国内ツアーにまで団体で同乗とは、恐れ入った~




毎度ながら、長文になっちゃってごめんなさい。


もし機会があったら、いつか、雪の白川郷の夜のライトアップも見てみたい~
そちらは凄い人気だそうよ。


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Comments 14

Garden

No title

日本で一番行きたい場所は 雪の白川郷。
やっぱり 絶景ですね。
パノラマ写真だと 全体がよくわかります。
東京からだと すごく遠いイメージがあって
なかなか行けないのですが
ここの冬の夜の灯りを撮るのが夢です。

阿維

No title

こんばんは!

雪国、満喫の旅でしたね~
豪雪地帯もゆきがすくないんですね~
64センチ積もってもここでは交通網は大混乱、
120センチは有り得ません、
流石雪国はそれなりの対策ができているんですね。
雪国はわりに暖かいんですよ。
寒さではここの方が厳しいかな・・・
パノラマ写真素敵ですね!

植木屋ばる

No title

何年かの間、毎年夏に何日かを過ごしたんですよ。懐かしいなぁ。
ここに住んでた友人は 今は札幌。その頃 小学生だった上のお姉ちゃんは もう高校卒業して専門学校に行ってるし、白川で産まれた息子は 今年高校受験よ(^^;)
旦那さんが 飛騨トンネルの掘削に関わってた人なの。まだ高速が白川まで繋がってなかった頃の話よ。
友人が白川にいる間に、一度でいいから 冬に行ってみたかったなぁ。

kuma

No title

雪の白川郷いいですね。
パノラマの写真は本当に水墨画のよう!
雪のない時期にしか行ったことがないのでいつか雪の時期に行ってみたいです。
子供の頃にはよく見たつららも久しぶりに見ました。
それにしてもつららモンスターすごい!!!

青々

No title

> Gardenさま
コンデジのオートだと、雪景色がかなり勝手にブルーグレーに写っちゃって、
PCで修正してて、訳わかんなくなっちゃった(笑)
Gardenさんならもっと綺麗に写せそう
写真愛好家にとって、雪の白川郷ってやはり魅力的なのね。
東京からは、車だと松本・高山経由で5時間ぐらいかしら。
列車+バスでも名古屋経由で同じくらい掛かるものね。
ライトアップ時は、トワイライトの瞬間がねらい目だとか。
ふふ、いつかGardenさんの白川郷の夜景をみえること楽しみに待ってるわ。
ナイス!ありがとう

青々

No title

> 阿維さま
白川郷のライブカメラで毎日チェックしてたのだけど、
今年は、屋根に白く雪が乗ってたのは、ほんの数えるほどの日しかなくて。
この日は足元は不便でも、綺麗な雪景色でラッキーだったわぁ。
ほんと寒さはそちらの方が断然厳しそう。 この日の朝、冷えて-8℃だったとか。
パノラマ撮影、ようやくブレずに半周撮れるようになったわ(笑)
ナイス!ありがとう

dicila

No title

今年は、雪が少ないのね。行ってみたいなぁ、この雪景色。大雪でも観光は大変そうだから、このくらいがまだ歩きやすそう。靴はすべらないような靴でいったのですか?わたしは、盛岡へ行くときは、靴に装着するスパイクみたいなのを持っていきます。

日向人

No title

樹氷も暮らしの中も美しいけどこんな豪雪の寒さの中へは行けないなぁ!
その勇気が凄いと思う。

青々

No title

> 植木屋ばるさま
白川村にみえたの、もう結構前になるのね。月日の流れるのは早いよね(笑)
今は東海北陸自動車道全開通して便利になったけど、全開通まで長かったぁ。
156号線で行ったときは、手前の御母衣ダム沿いがカーブと狭いトンネル続きで、
工事のダンプとすれ違うのが怖かった。
飛騨トンネル掘削時の土砂が、山になって残ってると聞いたわ。

青々

No title

> kumaさま
まさに墨絵の世界でしょ。
コンデジのオートでこれらの写真撮ったのだけど、雪空で薄暗かったせいか、
目には真っ白に見えてても、実物以上に写真が暗くブルーグレーに写ってて、
PCに取り込んでから修正するのに、無彩色に近くて無彩色でないって
とても難しいと悟ったわ。
私もつららは久しぶり。 このつららの木、絶対わざと水掛けたと思うなぁ。

青々

No title

> dicilaさま
2月の平年の積雪量120㎝に比べて、今年は1mに達した日が1日もないの。
もっとも、さすが世界遺産の観光地、主な道は頻繁に除雪されるみたい。
私も母も、滑り止め・防水の効いたショートブーツで歩き回って、
特別スパイクを付けたりはしなかったわ。
でも、滑り止めのないブーツではやはり滑るかもね。
最初のつり橋が横風も強くて、足元がしっかりしないと怖いよ~(笑)

青々

No title

> 日向人さま
極寒に見えるけど、1月と2月の平均気温が-1℃で、以外にも寒くないの。
雪に包まれる分、ここは逆に冷えないみたいよ。
先月の寒波の時の日向人さんのところの方が寒いって(笑)
まぁ、怖いもの見たさみたいなところがあって、寒さより興味が優先。
もし吹雪だったら、近場のお店で暖かいもの食べて~と考えてたわ(笑)

*けい*

No title

おはようございます
うわぁ~寒そうですね~タイツの2重ねで大丈夫だったんですかぁ凄いですね

まさに墨絵の世界で綺麗ですけど暮らしていくのは大変そう
横風の強い中の吊り橋~~ひぇ~恐そう

青々

No title

> *けい*さま
寒さは見かけほどではないのよ。
暖房の効いたバスに戻ってくると、私も母も周りの女性陣み~んな汗かいてた(笑)
雪かきはスコップどころでなく、各家が除雪の小型重機持ってみえたわ。
この吊り橋、吹きっ晒しでねぇ、割と安定はしてるけど微妙に揺れるし、
足元は踏みつぶされた雪でつるつるだし、傘は風に煽られそうだし…
記念撮影で立ち止まる人がいるけど、とても追い抜けない(笑)
ナイス!ありがとう