パーチメント作品33・菊模様の半立体額装作品


記事アップが大変遅くなってしまったけど、
今月初め、作品展のお知らせの時に、チラッと見せてた菊の作品、
正式に額装され、ようやく完成品をご紹介


上の写真は作品展会場にて、下の写真は自宅にて正面から撮影したもの。


出来上がり作品サイズ: 縦29×横19.5㎝(A4サイズより一回り小)
額サイズ: 縦41×横32㎝




背景やフレームマットが濃色のため、額のガラスの反射・映りこみが酷く、
真正面から
撮ると、自分の姿までくっきり写っちゃって、、、

暑くなってきたこの季節に、真っ黒のコートを着て撮影したりで、一苦労よ


それでも、なかなか目で見てる実際の色には写らず、
PCに取り込んでから、画像加工ソフトでかなり修正して、
ようやく見れる画像になったかな。



額装については、
クラッキングの入ったゴールドとシルバーの中間色の額縁に
クリーム系のフレームマットを、と考えてたんだけど、
大先生のチェックで、展示向けに赤とゴールド系
に変更

その指示で、額装店が仕上げてきたのがこちら


額縁のゴールドにも赤が入ったもので、作品との統一感が凄かった~





今回の図案は、すべてゴールドのインク
で描き、
真っ赤の大輪菊と背景は、赤のトレーシングペーパーを使用

大輪菊の作り方については、製作途中の記事(こちら)を見てね



中輪菊と小菊は、半白のトレーシングペーパーに油性色鉛筆で色を付け、
裏側からのエンボス加工で白味と膨らみをプラス



赤の大輪もこちらの花の周りも、穴あけハサミのカット
ではなく、
全部カッターで切っちゃった~

パーチメントクラフトとしては、2年前の作品に引き続き、ちょっと手抜きよね
(2年前の展示用作品はこちら



代わりに、左端の透かし模様は、パーチメントらしく
オレンジ茶のトレーシングペーパーに、規則正しく穴を開け、カットしたもの


中央の帯は、薄ベージュのトレーシングペーパ―に穴を開け、
その穴の周りを1つ1つ裏側からエンボス加工をして、
鹿の子絞りの模様に見立てたもの。 鹿の子に見えるかしら


ゴールドインクで直接描いた帯と、左端の透かし模様には、
1㎜のラインストーン
を所々に貼り付けてあるわ。



半立体に仕上げるために、
シャドーボックスなどでは、レジンボンドで下駄をはかせるけど、
これは半透明のトレーシングペーパーで、ボンド跡が透けて見えるため、
今回は背景と同色のペーパーで三角柱を作って、それを下駄としてみたわ。




半立体も2段階の高さにして、
外回りは、発泡スチロールに背景のカラーペーパーを貼ったもので、高さを確保



こうして完成したものが、最初の写真のもので、
作品展では、白色のものが圧倒的に多い中、真っ赤が目立ってた~


その作品展の様子は、次の記事にて。

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Comments 16

dicila

No title

おはようございます。すごい、細かな作業。どうやって立体にしてるのかな?と思いながら見ていたので、下駄の付け方も良くわかりました。透け感のある組み合わせもとってもすてきです!

あきゃん

No title

パーチメントクラフトってチラッと見た事がある程度でよく知りませんでしたが、
凄いですね~
写真をアップにしたり 製作過程記事を読んだり見たり マジマジと興味津々で追ってしまいました
1つ1つ細かいし、製作工程も複雑で驚きました!完成までの時間にかなりの労力を費やして 素晴らしい作品が出来上がってるんですね~。
芸術ですね~!凄い押し花といい 知らない世界ばかりでカルチャーショックです 笑

*けい*

No title

おはようございます。先生のご指示で赤で統一された豪華な作品になりましたね
青々さんの考えた色合いも見てみたかったかも~^^

あらためて製作途中と2年前の作品を見せていただきましたけど、どちらも手の込んだ素晴らしい作品ですね!

日向人

No title

仕上げは額装店なんだ!流石プロね統一感が素晴らしい~☆
こんな作品が出来ると意欲が湧くね。

mokkoubara

No title

豪華な作品に仕上がりましたね~。
正面から見ても立体感があるけれど、下駄の説明写真で、
やっぱり花自体は一枚なんだよな~、と菊の花を描いた時点で
3Dになっている表現力に逆に感心しました。
絞りの模様と相まって、和風が生きていますね。

植木屋ばる

No title

ため息の出る素晴らしさ!
額縁だって かなり高価なものじゃない? でもそれだけの価値のある作品だと思うわ。
構図や色合いのバランスも、普段から 着物や帯が身近な青々さんならではの美的感覚なんでしょうね~。
ホントに 素敵だわ~(^^)

青々

No title

> dicilaさま
下駄を履かすのに、レジンボンドでは高さ5㎜が限度で
1㎝浮かすのは無理で、透明塩ビの板も考えたのだけど、
背景と同色なら透けも問題なく、紙も三角柱に折れば強度も十分だったので、
結果こうなったわ。

青々

No title

> あきゃんさま
パーチメント見たことあるのね。
私のこの作品は、パーチメントの技術や材料を使ってはいるけど、
一般のパーチメントとはちょっと異質かもよ。
次の記事で、一般的なパーチメントの作品載せるけど、
私のこの半立体とカラーの多用は、滅多にないかな~
ただ、共通してるのは、細かな作業でコツコツの根気がいること(笑)
おかげで、私は老眼が進んじゃったわ。

青々

No title

> *けい*さま
私としては、もう少し軽くすっきりの和モダンにして、
普段飾って置き易いように、金ぴかの枠は避けたかったんだけどねぇ。
何しろ作品展優先なもんだから、豪華で目立つ印象のになっちゃった。
2年に1度の作品展だから、力も入って凝ったの作るけど、
これが毎年だったら無理だわね。 ナイス!ありがとう

青々

No title

> 日向人さま
今回新しいお店の額装店に変わったのだけど、
どちらにしても、作品に合わせてオリジナルの額装になるから、
既製の額と違って、お値段も凄かった。。。
2万円でおつりがたったの千円よ! これで貧相だったら許せんわ。
もっとも、中身の価値がそこまであるかが問題だけど(笑)
ナイス!ありがとう

青々

No title

> mokkoubaraさま
正面から見ても立体感があるだなんて、嬉しいお言葉!
エンボス加工の効果と、花弁の中心側に影つけた甲斐があったわ。
鹿の子絞りに見立てたヤツ、ちょ~っと白っぽくなり過ぎて、
浮いた気がしないでもないけどねぇ。
普段着物に携わってるから、どうしても和風柄に走っちゃうわ(笑)

青々

No title

> 植木屋ばるさま
仕事柄、和柄に目が行っちゃうしこだわるのも確かだけど、
この図案自体は、実は「和柄」で検索して見つけたもので、 いわゆるパクリ(笑)
パーチメントの図案集をもとにして作品作る人が多いけど、
私は自分で気に入った一般のデザインの絵から図案起こしちゃう。
額は高かったよ~!
押し花の額も5千~1万円(既製額)と掛かるけど、これは作品にあわせた
オーダー額だから、2万円でおつりが千円しか返ってこなかった。。。
中身がそこまで価値があるか問題よ~
逆を言えば、1週間や2週間で作れちゃう作品なんて、勿体無くて
私は額装に出せないわ(笑)

kuma

No title

写真に写り込まないようにするにはこんなに苦労されてたんですね。
勉強になりました。
菊が自然に浮き上がった感じがよかった!
どうやって浮き上がらせてるかと会場で横から覗き込んじゃったけど
見えなかったわ(^^)
作品にピッタリの額だと思ったらオーダーだったんですね!

青々

No title

> kumaさま
押し花の額は、教材として、反射防止で擦りガラスっぽくなってる(艶消しの写真みたいに見える)のが結構あるので、撮影には困らないのだけど、
一般の額は濃色の場合難しいわ。
PCに取り込んでから、コントラスト上げると、反射して白っぽく写ったのが多少復活するかな。
パーチメントの作品は、私のような作品以外でも何らか厚みがあるので、
立体用の額となり、作品展用は否応なく全部オーダーになっちゃう。
おかげで出費がたまらないわ~

Garden

No title

もう アマチュアの域を超えてますね。
プロ級ではなくて プロ?

白い菊は上品だったけど
こちらは ゴージャス!

青々

No title

> Gardenさま
プロだなんてとんでもありません!
赤と金で目立ってるだけで、自分の得意技に逃げて、
パーチメントの技術的にはプロの足元にも及ばない~(笑)
インストラクターの資格も取る気がなく、単に趣味止まりよ。
ナイス!ありがとう